大阪地方裁判所 岸和田支部 第3号法廷
白髪で初老の男性が手錠を掛けられ入廷してきます。
ロープで繋がれた手錠を外されると
裁判長 「被告人は前へ。 被告人の名前は?」
被告人 「〇〇 三〇郎です。」
裁判長 「それでは本裁判の窃盗事件に関する判決を申し伝えます。」
「主文:被告人を罰金30万円と処す。 ただし、拘留期間を1日5千円と換算し・・・・」
あっ 申し遅れました。 こちら刑事裁判の判決の1コマです。
本日、私の母が地元の病院で紹介された岸和田の徳州会病院へ
検査に行くというので、送って行ってまいりました。
事前に予約を入れているとは言え
総合病院は待たされ時間が掛かるというのが大半
暇な私。
ふと、周りを見渡すと裁判所が目に入りました。
これはラッキー かもしれない。
母に 「何かあれば携帯に連絡して。」と伝え裁判所へ。
裁判所の案内にて
私 「裁判を傍聴したいのですが、今日はありますか?」
案内 「刑事ですか? 民事ですか?」
私 「刑事です」
案内 「刑事は今日は2件です。 民事ともに2Fの法廷の前に
今日の予定を貼り出してありますので、それを見てください。」
2Fに上がり第3号法廷で傍聴した時の様子が上記です。
傍聴人は私ひとり 被告人とチラッと目が合います。
この被告人の男性。 岸和田競輪で所持金すべてを使い果たし
夜になって、あまりにもの寒さに耐え切れず衣料品店で下着を盗んだというもの。
何年か前に同じく窃盗の前科あり。
「家は? 家族は? 釈放後は? いろいろな思いが駆け巡ります」
裁判終了後、保護センターへの入所を勧められておられました。
普段私たちの生活には馴染みの薄い「裁判」
他に「道路交通法違反・自動車運転過失傷害」の審理の裁判も
傍聴しましたが、いつ、自分たちも当事者になるかもしれません。
少なくなったとは言え民事裁判で多いのが 「不当利得返還請求」 の裁判。
消費者金融のグレーゾーン金利が、一時問題になりましたが
TVコマーシャルでやっている 「あなたの払い過ぎ、 返ってくるかもしれません」というやつです。
もし、お時間が空きましたら “裁判の傍聴” いかがですか