本日、任意売却による物件の決済をさせて頂きました。
今回は私が不動産の仕事を始めて、初体験の売主様・買主様不在の決済(お引渡し)。
一般的には、金融機関にて売主様・買主様・司法書士、そして私たち仲介会社が
同席のもと行なわれるのですが、双方共に仕事の都合で来られないとの事
それも任意売却の案件にて売主様不在と云うのは、今までには無いことです。
というのも、保証会社(債権者)はそれを許さず、決済日に今後の残債
(不動産を売却処分しても残ってしまう残金の支払い)についての面談を
債務者(売主様)とおこなうからです。
今回の売主様(任意売却のご相談者)は、当初にお会いした以降は
連絡は全てメール、契約書等の書類は郵送
そして、引越後の残置物はまだ使えるものだから買主が使ったらいい!
抵当権抹消に伴う司法書士の費用は一切認めない。
司法書士による本人確認・書類への捺印も、司法書士に近くまで来て欲しい。
というものでした。
残置物の処分・抵当権の抹消費用は、通常、債権者も売渡し費用として認めているため
売買代金の中から控除され、売主様が別途、現金を支出しなくても良いのですが
それを説明しても理解頂けませんでした。
正直言って、誠に理不尽な要求です
買主様が見つかっていなければ、「競売にどーぞ」と言うのですが
買主様は当物件を気に入っておられますので、そうとも言えず
結局、残置物は買主様で処分いただき、抵当権抹消費用は当社負担と致しました。
あとは決済時の売主様の同席ですが、債権者に相談したところ
「基本的には同席が絶対ですが、電話での話合いで何とかしましょう」と言って頂けました。
今回の決済、買主様・債権者様・司法書士の協力がなければ出来なかった決済です。
皆様には融通を利かして頂き本当に感謝です