コロナで90年と同じく「資産バブル」が発生するワケ

つまりは「1990年型の資産バブル」が到来しているのだ。 歴史的経緯を見
れば、そもそも株価は景気の実態に即して形成されると考えるほうがナンセン
スで、80年代後半からは、それは教科書に書いてあるだけの古い常識になって
しまった。

「上がるから買う」「買うから上がる」を繰り返す。「期待」がバロメーター
となり、天井が見えない資産バブルが発生したのが昨年で、21年はその2年目
と考えるのが妥当だろう。

ゴールの見えないチキンレースの始まりだ。 では「ゴール」とは何か。それは
いつかやってくるであろう「金利上昇」を契機とする“国家財政破綻”だが、その
時どのような資産を保有していれば身を守れるのか。資産バブルに便乗しながら
も考えておく必要はあるだろう。

                   「サンデー毎日×エコノミスト」